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指輪サイズ直しの継ぎ目 [加工・修理(指輪)]

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指輪をサイズ直しすると
継ぎ目が出るのがあたりまえ、と
思っていらっしゃる方が多いようですが
それは違います。

弊店では
継ぎ目がわからないようにサイズ直しをします。

しかし、わからないように修理をするというのは、
実際は大変で
長い経験、高度な技術が必要となります。

加えてもうひとつ大切なのは
材料です。

例えばプラチナの指輪を2番、大きくするとします。

指輪を切断して2番分(約2ミリ)分広げ
地金を足してロウ付け(溶接)します。

この足す地金が非常に重要で
指輪本体と同じものを足さなければなりません。

当然、プラチナの場合プラチナの地金を足し
溶接する「ロウ材」も当然、「プラチナのロウ材」を使います。
そうすれば、足した地金もロウ材も
きれいに指輪本体の「母材(ぼざい)」と混ざり合いますので
サイズ直しの継ぎ目は全くわかりません。

ただ、プラチナは溶融点が1,771℃。
非常に溶けにくい素材です。
溶かす為には
高温のバーナーを使って作業をしなければなりません。

そのバーナーの温度は約2,000℃。
これほどの高温のバーナーを使いながら
指輪本体の「母材」を溶かしたりすることなく
また、留まっている宝石を傷めることなく
作業をするのは至難の技です。

プラチナや金など
貴金属のお直し代は高い、と
言われることがあります。
しかし、
このような高温下での熟練の技術と
高価な材料が必要だということを
ご理解いただきたいと思います。

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コストを抑えるために
プラチナの指輪のサイズ直しにプラチナを足さず
「銀」を足す例もあるようです。
そして「銀のロウ材」でロウ付け(溶接)するようです。
銀は溶融点が低く、溶けやすい為
作業も簡単です。

1グラム当たりの価格も全く違い
プラチナは1グラム約¥6,000
金は¥3,500
それに対して銀は¥50です。

当然、お直し代も安いと思います。

時々、お客様がお持込になる指輪で
このような材料でサイズ直ししたものを
見かけることがあります。

しかし、このようなサイズ直しを行った場合
まず、継ぎ目がわかりますし
しばらく着けていると、
継ぎ目の部分が切れたり外れたりすることもあります。
サイズ直しで大きくした部分に
母材とは違う素材を使った為、2つの素材が溶け合わず
このような結果となります。

今回は指輪についてご説明しましたが、
チェーンの修理についても同じことが言えます。

また、機会を作ってお話したいと思います。










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