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半世紀以上、現役です [制作技術]

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この道具は
プラチナや金など地金(じがね)を
叩いて鍛える時に使う道具のひとつです。

金敷(かなしき)という名前です。
私の祖父は「かなじき」と呼んでいました。

金床、と呼ばれることもあるようです。

繊細な作りの高級ジュエリー製作には
欠かせない道具です。

この金敷の上に地金をのせ、
金槌で叩いて鍛えます。
カンカン、カンカンという大きな音が響きます。

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写真の指輪は
0.4ミリ位の細さの針金を撚り合わせた
「撚り線(よりせん)」でシャンク(腕)を作ったものですが
繊細さと丈夫さを併せ持つことができるのは
鍛造で鍛えた地金を使っているからです。


鍛造でジュエリーを作る場合、
いろいろな道具が必要となりますが
その中でも、この金敷を祖父は一番大切にしていました。

戦後、大切にしていた金敷を紛失してしまい
その時、祖父は
「金敷がなければ仕事ができない。」と
非常に悲しんだらしいです。

そこで、すぐに
知り合いの職人さんに頼んで、作ってもらったそうですが
あまり腕の良い人ではなかったらしく、
すぐに、壊れてしまったらしいです。

その後、再び職人さんを探して
作ってもらったものが、
今、弊店で愛用している金敷です。

壊れることなく、半世紀以上働いてくれています。

現在は、指輪などを製作する「工房」と称するところでも
ワックスによる、鋳造方式で作っていることが多く
このような、金敷を置いている店は非常に少なくなりました。











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繊細な撚り線を使った指輪を
今回、一部だけ、チラッとご紹介しました。

北九州市のA様のご依頼でお作りした
エンゲージ・リングなのですが
ダイヤモンドとロードライト・ガーネットを使った
豪華な指輪です。
女性に一番人気のあるピンクゴールド素材です。

近日中に、弊店のHPのトップページで
ご紹介する予定です。






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福岡県北九州市小倉北区魚町3-2-4畑中ビル1F
 http://www.jewelry-craft.jp/

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「透かし(すかし)」について [制作技術]

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こういったプレートに入っている「透かし」の模様ですが
当然ながら、まずプレートの形を作り、
ノコ刃(のこば)を入れて大まかに切った後に
少しずつ同様にノコ刃を使って
削りながら入れていきます。

その後、
ヤスリとサンドペーパーを使いながら
仕上げていきます。

平面のプレートの場合はまだ作業がしやすいのですが
指輪の場合は大変です。

既に指輪の形になったものにノコ刃を入れていくのですが、
上下バランス、また左右のバランスなど
全体のデザインの構成を考えながら
丸い指輪の原型に柄を入れるのは
かなり、大変な作業で
非常に高度な技術が必要です。
透かしの工程のコピー.jpg

特に唐草模様などは
バランスよく入れるのが最も難しい柄の一つです。

プレート、指輪だけでなく
その他、いろいろなアイテムに
このような透かしを入れることができます。

かなり、細かく複雑な柄でも
お入れすることが可能ですので
お好みの柄のイメージをおっしゃって頂けましたら
まずデザイン画をお描きいたします。

以前、18金素材で
透かしのライターケースをお作りしたこともあります。

贅沢なライターケースですが、
本体のライターは100円ライターだったそうです。
「100円ライターを入れるための18金のケース」
なんて、もしかしたら、究極の贅沢かもしれません。



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山口県下関市の
山陰本線“福江駅”の近くに
私の友人お勧めの
「潮騒が聞こえる」レストランがあるそうです。

窓際の席に座り
海を眺めながらビールを飲むひとときは
最高だとか。

私も今度行ってみる予定ですので
写真を撮って
また、ご紹介します。

山陰と聞くと、一見交通不便に思えますが
車のない方もJRで気軽に行くことができる場所です。

福江は無人駅ですので、いつも静かで
真夏の暑い日など、ホームに立っていると
時間が止まっているような感覚になる、不思議な場所です。


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繊細なジュエリーの制作 [制作技術]


こちらの写真は、福岡県北九州市小倉北区のO様からご注文頂いた
ピアスです。
婚約者の方(今はO様の奥様です)への
誕生日のプレゼントで
お誕生石のブルーサファイヤが入っています。
素材はプラチナです。
ハートのモチーフですが、甘すぎないデザインですので
長く、ご愛用いただけます。

さて、このように繊細な貴金属の針金を使ったピアス。
このような場合も、叩いて鍛えた地金を使って
針金から作っていきます。

鍛えた地金をローラーで圧延(あつえん)し
さらに鍛えながら角棒を作ります。
写真はその角棒を叩いて
後に針金を引く時に必要な「持ち手」を作っているところです。


全て、針金を引く為の道具です。
一番上が、針金を引っ張る「エンマ」という道具です。
語源は「閻魔大王」からきているそうです。
閻魔様が舌を抜く道具に似ているから、だそうです。

その下の穴の開いたプレートのようなものを
「線引き板」といいます。

フランス製、日本製など、いろいろな種類のものがありますが
0.45の穴に裏から貴金属の針金を通して引くと
直径0.45ミリの針金になります。
この板の裏から貴金属の針金を通して
作りたい直径の針金にしていきます。

力とコツが必要な作業です
力の加減がうまくいかなければ、切ってしまうそうです。

太い針金を作る時は
かなりの力が必要になってきます。
女性の職人さんにはちょっと辛い作業かもしれません。
ただ、それも鍛錬次第では
ちゃんと習得することはできると思います。
腰痛持ちの方でも、熟練の職人さんは
問題なく、きれいに針金を引いていくそうです。

このように、鍛えた地金で作られた針金は
ハンドメイドのジュエリーに使われます。
手間をかけた、贅沢な作り方ですが
美しいだけでなく、長い間ご愛用いただける
丈夫さも併せ持つことができるのです。

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地金を鍛える [制作技術]


写真は指輪を作るために
地金(じがね)のイエローゴールドを
叩いて鍛えているところです。

何度かこの工房通信でもご説明したように
弊店では主に、叩いて鍛えた地金を使う
「鍛造方式(たんぞうほうしき)」で
ジュエリーを制作しております。


手元をアップにしてみました。
このように、貴金属は叩いて圧力を加えることで
金属の内部の隙間がなくなり
結晶粒が微細化し
強さを増していきます。
「日本刀」の製造方法と同じです。

何度もトントン、トントンと叩きながら
成型していきます。
こうしていくうちに、金属は強くなると同時に
「靭性(じんせい)」と呼ばれる、ねばり強さを持ち始めます。
こうして細く繊細な爪でも、
宝石をしっかり留めることのできる
強い金属が生まれます。

今日ご紹介している写真は指輪ですが
明日は、鍛造で作られた貴金属ならではの
具体的な使用例について
ご説明させていただきます。

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